鈴木まもる 絵本の部屋

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「てをつなぐ」

   

『てをつなぐ』

鈴木まもる作・絵
金の星社 32ページ 1300円+税
2017年8月

ぼくは かあさんと てをつないだ
かあさんは いもうとと てをつないだ
つながる つながる つぎからつぎへ
つぎは だれと てをつなぐのかな?
(カバーそでより)

となりにいる だれかと てをつなぎたくなる絵本
てを つなげば みんな いっしょだ
ちきゅうのうえに いきているのは いっしょだ
(初版オビより)

 

 

 

 

 

 

裏表紙

 

<制作ノート>

もともとの発想は30年以上前。
でも、なかなかうまくまとまらず、ダミーを何冊作ったかわからないくらい、
出版社の人に見せてはボツ、見せてはお蔵入りを繰り返した作品。

多様性や収斂進化(同じような生活をするものには、同じような形態や
生理が要求され、そのため似た姿に進化する)、適応、といったことや、
肉体的、構造的類似性、自然物からの模倣、精神的類似性などなど、
色々な要素がまとまりきらず、絞られず…

大きな地球の上で生きているというところの共通性みたいなものが
あっち行き、こっちに振られで、どうしてもまとまらなかったり、
漠然と宇宙に拡散してしまって観念的に終わってしまったり… 

2年前くらいに、非常に似たタイトルの絵本が出てしまい、
(当初は今回のタイトルとは全然違っていた)
もうこれはだめだなと、95パーセント以上あきらめていた作品。 

それが昨年、ほんとにひょんなことで、ある作家さんの童話の挿絵を描いていて、
見返し(表紙の裏の、1色ページのところ)の模様を考えていて、
「あっ、この絵は面白い何かになりそう」
と、その本には使わず、考えを広げていったら、
うまく30年間考えていた世界のつなぎの鍵になる絵となりました。

30年前のとは表面の形は全然違いますが、コンセプトは共通で、
とても良い形になったと思っています。
せっかくだから、今回はちゃんと見返しページに使いました。
表見返しと裏見返しで色を変えたことで、より世界が広がった気がしています。

最後、具体的な行動に移すことが大事というのも、
絵本というページをめくるという形をうまく活用できたと思っています。

この絵本を見て、てをつなぐ行動になっていけば嬉しいです。

(鈴木まもる)

 

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(金の星社スペシャルサイト)

関連リンク
てをつなぐ 金の星社note


Amazon.co.jp

てをつなぐ
鈴木 まもる
金の星社 2017