鈴木まもる 絵本の部屋

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「ぺったん!サンドイッチ」


「ぺったん!サンドイッチ」

鈴木まもる 作・絵
小峰書店 24p 1000円+税
2013年9月

はさむよー ぺったん!
おいしい♪ うれしい♪ スキンシップ絵本
(表紙シールより)

 

 

(とびら)

うすぎりパンに マーガリン ぬって
マヨネーズ ぬって

 

 

(p.2-3)

レタス のせて ハム のせて
トマト のせて  はさむよー ぺったん!

 

 

(p.4-5)

できた
ハムサンド できあがり

 

 

(裏表紙)

 

<制作ノート>

絵本は”ページをめくる”という行為が、
1枚の絵だけでもないし、テレビなどの映像とも違うところで、
物として、一つの大きな特徴で面白いところです。
 
このシリーズは、前回の「あかちゃんたいそう」という絵本は、
ページをめくるというところと、
つなぎ目(本の業界では”のど”といいます)の部分をうまく生かして、
赤ちゃんと動物の触れ合いを感じやすくできれば・・ということで作りました。
 
今回は、小さい子がおうちの人と一緒にサンドイッチを作って、
食べたくなるような絵本を作ろうと思って、
サンドイッチを挟むというところを、ページをめくるのに、ひっかけて……
 
両サイドのページにパンを描き、中に入れる具を空中に浮いているようにして、
ページをめくって、ぺったん!とやると、サンドイッチが出来上がっている、という
……字で書くと「なにそれ?」なのですけど……
ページをめくってぺったん!したくなる、かわいい絵本なのです。
 
実は何年も前に、考えたのですけど、その時は別のサンドイッチ絵本になり、
(→「おまかせコックさん」
そのまま、しまっていたアイデア(?)なのです。
 
で、今回は以前ブログ「草刈薪割り日記」に製作中のことを少し書きましたが、
朝、パンを切って、具をそろえてお盆に乗せて、仕事場に運び、その絵を描き、
 
それからぺったん!したあとの、はさんだ状態の絵を描き、
 
それから、耳を切って、4つに切ってお皿に盛った状態にして描き……
 
途中おなかがすくと、パンの耳を食べ……
(昔、学生時代、パン屋さんで、パンの耳だけ10円で売ってもらい、
トマトもリンゴも一山10円というのがあって、よくそんなの食べていたなあ、
昔とちっとも変らないなあ……なぞと昔を思い出し……)
 
という手順で、毎日、サンドイッチを作っては絵を描き、
食べては作り……というふうな感じで、
 
ハムとレタスのハムサンド……
たまごと、きゅうりのたまごサンド……
 
そうして最後は……いちばん好きな……
 
これは、見てのお楽しみ。
 
この絵本を見て、「お昼はサンドイッチにしようか」となればいいなあ。
 
お料理の本などご覧になると感じると思いますが、
おいしそうに料理の写真を撮るのは、難しいものです。
ちょっとした光の加減、素材感で古く見えたり、おいしそうでなくなってしまいます。
 
まして印刷なので、青、ピンク、黄、黒の4色だけの掛け合わせで色を出すので、
どうしても、新鮮さ、みずみずしさ、柔らかさといった微妙さが難しいところです。
 
パンのふわふわ感、野菜の新鮮さ感、具のおいしそうさ感、質感の違いなど、
表現力、印刷での色調整がとても難しいところでした。
 
基本的に料理は好きだし、お料理の絵を描くのは、
以前サラダ油のコマーシャルの絵をずっと描いていたころから好きなので
楽しい時間でした。
 
また、サンドイッチはパンの耳を切るか、とか、
トマトをスライスする場合は縦か横かとか、
何を具にするか、そんなの挟むかとか、いろいろ編集のMさんと、
あれこれそれぞれのサンドイッチ感の違いがあり、
意見集約に手間取ったり、修正したり……とても面白かったです。
 
途中、(東京に行く電車の車中)Fさんにダミーを見てもらい、文章を手直ししてもらったので、
奥付に文章協力ということでFさんの名前が出ています。
 
大筋は昨年考えたものなのですが、夏は暑いし、
秋の行楽シーズンに出版しましょうということで、
うまいこと食欲の秋、行楽の秋の前に完成しました。
 
是非お好きな具をはさんで、作って、食べてください。
 
(2013.9.19記)

 

 

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