
『ニワシドリのひみつをもとめて
ものづくりする鳥のふしぎをたどる旅』
鈴木まもる・著
理論社 208ページ 1500円+税
2023年7月刊
子どものころ図書館で見たふしぎな鳥の写真……
本と工作が好きだった少年は、大人になり、絵本作家になり、写真のなぞをときあかすべく、はるか秘境へと旅に出る。
「アズマヤ」に魅せられた絵本作家の大冒険ノンフィクション!
(初版オビより)

プロローグ

もくじ

本文


オビあり
<制作ノート>
子供のころ、図書館で見た古い写真が始まりでした。
ピンボケの鳥の写真にそえられた文には、「この鳥は木のえだを立て、2列のかべをつくり、その前に青いものをならべる」と書いてありました。鳥なのに おもしろいことをするんだなあと不思議に思い、なんだかうれしくなりました。
こうしてニワシドリを知ったぼくは、美術を志し、藝大に入り、絵本作家となって山の中に暮すようになりましたが、いつも頭のどこかにニワシドリの不思議が引っかかっていました。
そんなある日、野山で偶然鳥の巣を見つけ魅了され収集と研究をするようになりました。でも鳥の巣を知れば知るほど、ニワシドリの不思議は大きくなっていきました。
そしてついに、ニワシドリの秘密の解明をめざし、2006年オーストラリア、2007年パプアニューギニア、2010年インドネシアのイリアンジャヤへと取材の旅に出発したのです。
こうして2014年、絵本『ニワシドリのひみつ 庭師鳥は芸術家』を岩崎書店から上梓することができました。
今回この本では、絵本をつくるために旅した約6万キロの舞台裏を書きました。なぜなら、ニワシドリたちがやっている「ヒナを元気にそだてるため」の物づくりの行動を知ることは、人間にとっても「子どもたちが元気に育つ平和な世界をつくること」につながると思ったからです。
ニワシドリがつくるアズマヤは、人間でいうと職業になるのだと思います。だから、ぼくにとっては絵本がアズマヤなのでしょう。
結局、ニワシドリのひみつをもとめる旅は、自分自身を探す旅でした。人それぞれ、心に引っかかるものは違います。この本を読んで、人それぞれの生き方を探すきっかけになってくれると嬉しいです。
(鈴木まもる)
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