
「ぼくのたからもの」
鈴木まもる・作絵
アリス館 32p 1400円+税
2015年6月
ぼくの家に、メジロが巣をつくった!
なんだかにてる、かあさんのおなかと鳥の巣。
「かあさんの おなかのなかの ポンポンちゃんとおなじで、
もうすぐ あかちゃんが うまれてくるんだね」
とりのすも まるいし、かあさんの おなかも まるい。
なかに あかちゃんが はいっているのも おんなじだ。
(初版オビより)
とびら

かあさんの おなかのなかには あかちゃんがいて、
もうすぐ うまれてくるんだって。
たのしみだなあ。
(p2-3)

とりさんが なにか コソコソ つついている。
なにをしているんだろう。
(p6-7)

かあさんは ミミちゃんに おっぱいをあげる。
メジロさんは むしを とってきて ヒナたちに あげている。
(p16-17)

とりのすで うまれた ちいさな とりさんたち。
しっかり そらを とべるようになりました。
(p30-31)
*文は一部抜粋です。

裏表紙
<制作ノート>
秋になって、庭の桜の木の葉が落ちて、枝の間に小さな鳥の巣を見つけました。
ヒナが巣立った後、雨や風に当たり、半分壊れかけていましたが、
丸くて、とてもかわいいメジロの巣でした。
夏に葉が茂っている間、まさかメジロがそんな近くで、巣を作り、
卵を温め、ヒナを育てていたなんて思いもしませんでした。
ぼくがご飯を食べたり寝たりしている時、小さなヒナたちも、
小さな巣の中で親からエサをもらったり、ぎゅうぎゅうになって
寝ていたのかと思うと、心がとても温かくなりました。
そしてその小さな巣のとてもきれいにできていることと言ったら感心するばかりです。
クモの巣から糸を運び、回転しながら巣材のシュロなどを積み上げ形を整えて、
二股の枝の間にかわいいお椀型を作ります。
人間はろくろを回してお椀を作りますが、鳥は自らが中心で回ってお椀型の巣を作り、
見つからないようカムフラージュに巣の周りにコケをくっつけているのです。
それらを親にも誰にもおそわらず作っているところに自然の不思議を感じました。
そんな一方、雨の日や風の強い日はどうだったんだろう、
小さいヒナが風で飛ばされたり落ちたりしなかったろうかと心配になりましたが、
手の中の小さな巣はなにも語ってくれません。
そんな手の中のメジロの巣を見ていて、できたお話です。
身近にいる鳥たちが、人の暮らしているすぐそばで、だれにも教わらず、
小さな生命を産み育てていることを感じてほしく絵を描きました。
(鈴木まもる)
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