鈴木まもる 絵本の部屋

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「くるま かします」


「くるま かします」
鈴木まもる/作・絵
教育画劇 32p 1100円+税
2011年2月

ぼくは レンタカーやさん。
どんな くるまでも かしてあげるよ。
こうしょさぎょうしゃ、クレーンしゃ、
しょうぼうしゃに パトカー、きゅうきゅうしゃ。
こまったときには いつでも どうぞ!
楽しいのりもの絵本。
(初版オビより)


  とびら

ぼくは レンタカーやさん
どんな くるまでも かしてあげるよ (p2-3)

すみませーん くるま かしてくださーい
はい ネコさん どうしたんですか (p.4-5)


 裏表紙

 

《制作ノート》

実は、この絵本の原案を考えたのは、はるか昔々、
15・・18年前? うちの息子が小さいときでした。
どこの子も乗り物好きになるように、わが子もそうでした。

で、いつも散歩しながら、道路を通るいろいろな車を見て、
あの車はどこから来て、どこに何をしに行くのか?
ということで・・
大雨の時はショベルカー、道がくずれたらブルドーザー等々、
動物たちが、山の中のレンタカー屋さんに車を借りに来るお話を
絵本にしたら、おもしろいだろうなあと思ったのです。

現実に自分もレンタカー屋でダンプやショベルカーを借りていたから、
とてもあたりまえというか、何気ない考えでした。
で、簡単なダミーぐらいまでは創ったのですが、
日常的すぎて、なかなかその後が続かず・・というのか、
その当時、もっと率先してやりたいいろいろな絵本があったり、
そのうち子どもが乗り物を卒業して、
怪獣などに好みが移行していったこともあり、
本棚のスミにズーッと埋もれていたのです。

でも心のスミでは、いつか何とか形にしたいという気持ちはありました。
昨年の春頃に、東京からの帰り道、電車から海を見ながら、
「そうだ、あのレンタカーやさんの絵本を創ろう」と思い、
なんのために、誰が、どんな車を借りに来るかを考えていたら、
最後の救急車とお母さんが、パッと出てきました。
「ウン、これが最後で決まり」
ということで、あとは、途中のいろいろな、
非日常的で楽しいエピソードや絵を考えるだけでした。

先日、ひさしぶりに息子が家に帰ってきたとき、
この絵本の校正刷りを見せ、
「君が小さかった時、君のために創ろうと考えたんだよ」
と言ったら、笑っていました。
今度、アパートに送ってあげよう。

今回も編集の Tさんが、
細かいところまで、いろいろやってくれました。
通常、赤・青・黄・黒の決まった4色で印刷するのですが、
今回は赤をちょっと変えた赤で印刷したことで、
とっても軽くて明るい画面になり、感謝しています。

(2011 2.24記)

 

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鈴木 まもる
教育画劇