
「げんきでいるからね」
鈴木まもる/作・絵
教育画劇 40p ¥1300+税
2009年9月
いぬのルポとポケは だいじなともだちどうし。
でも、としをとったルポは いつのまにか
ポケのとなりからいなくなってしまった。
「ルポちゃんがいない」ことを ポケは
どううけとめていくのでしょうか?
(初版オビより)

とびら

ぼくのなまえは ポケ。
ぼくは やまのなかの みちばたに すてられていた。
このいえのひとに ひろわれてきたときには、
ルポちゃんは もう このいえにすんでいた。
(p.2-3)

ぼくは ルポちゃんといっしょに、ごはんをたべたり、
とっくみあいしてあそんだり、おひるねしたりして、
ずっと なかよく いっしょにくらすようになった。
そして、ぼくは すこし おおきくなった。
ルポちゃんは すこし おじいちゃんになった。
(p.8-9)

どこいっちゃったの ルポちゃん。
かえっておいでよ、ルポちゃん。
(p.16-17)

裏表紙
《制作ノート》
山の中に住むようになり、ずっと犬を飼っていました。
この絵本は、ルポとピアとポケという3匹の犬のお話です。
(関係をわかりやすくするために、絵本では2匹にしました。)
それぞれの犬は、拾った時期が違い、少しずつ歳の差がありました。
(山の中なので、捨て犬捨て猫が多く、我が家にいるのは皆そうです。)
で、どうしても順番に寿命になってしまい、一番若いポケちゃんが、
ひとり(1匹)取り残されてしまいました。
ある日仕事をしていると、庭から、ポケちゃんの、なんとも言えない
悲しい遠吠えが聞こえてきました。
その日から、毎日同じ時間、ポケちゃんの遠吠えは続きました。
ポケちゃんが遠吠えしている絵を描かないと…で、できた絵本なのです。
ポケちゃんと、ほかの子たちのことを思って絵を描きました。
ですから、中盤まではほんとの話で、そのままだと悲しいばかりなので、
それに、庭によく来てあちこちで巣を作っているキセキレイさんに、
鳥の巣で助けを求めたというお話です。
この出版社では、前作「だんろのまえで」も暗めの作品ですが、
自分としては、自分の中の大事な部分を表現しているところで、
ほかの作品同様とても好きな作品です。
一般受けしないのは仕方ありません。